どうもこんにちは、りゅー。ですm(_ _)m
先日、と言ってももう結構前の話になってしましましたが、佐藤琢磨選手が2度目のインディ500制覇を果たしました。
これはものすごい事なのですが、正直モータースポーツファン以外はもちろんのことモータースポーツファンにさえ、インディカーはあまり知られていなかったりします。そういう人たちにこのすごさが伝わらないのは勿体ない!!
そのため、今回はインディカーってなに?という方向けに書かせていただきます!
モータースポーツに詳しい方からすれば、「そんなこと知っとるわ」っていう内容だったり「説明足らないんじゃ…?」という内容だったりするかもしれませんが、あくまでもインディカーを知らない人のための記事なので、『わかりやすさ』に全振りしました。ご了承ください。
ではでは、、、
【目次】
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インディカーってなに?
まずはこれ。インディカーってそもそも何なの?って話です。
歴史
現在開催されているIRL(インディ・レーシング・リーグ)としてはインディカーの歴史は浅いです。
インディ500というレース自体はもっと昔からあり、それにF1のようなサーキット等でのレースを付け加え、ポイントランキングでチャンピオンを争うチャンピオンシップとして作られたのがIRLとなります。
IRLとしては1996年から開催されており、これがいわゆるインディカー・シリーズです。
使うコース
インディカーシリーズで使用するコースには大きくわけて3種類があります。
- ロードコース
- ストリートコース
- オーバルコース
ロードコースとは、例えば鈴鹿サーキットに様々なコーナーがあるクローズドコース。ストリートコースはその名の通り市街地コース、オーバルコースは左へのコーナーしか存在しない反時計回りの楕円コースです。
じゃあインディ500はどんなレース?
お次はインディ500ってどんなレースか、簡単に説明していきます。
レースの歴史
インディ500はものすごく歴史の深いレースです。初開催はなんと1911年。昔すぎて想像もつきません。ちなみに2020年の開催で104回の開催数を数えます。
F1グランプリが始まったのが1950年なので、それよりももっと前から開催されているということになります。
ル・マン24時間耐久レースやF1モナコグランプリと並び、世界三大レースの一つに数えられています。
レースの内容を簡単に説明
インディ500は、アメリカのインディアナ州の州都、インディアナポリスにあるインディアナポリス・モータースピードウェイで開催されています。
このインディアナポリス・モータースピードウェイ、初めてレースを開催したのは1909年、現在も使われているレース場のなかでは世界最古です。
一周が約4,000メートルのこのコースを500周、レース距離は800キロメートルにもなります。東京から大阪くらい。これを4時間弱で走ります。つまり、レーススピードがはちゃめちゃに速い。
予選より速度が下がる決勝の平均速度でも350キロを超えます。最高速度も、予選では380キロ出たり。この点では世界最速のレースと言っても十分なものがあります。
観客数がすごい
このレース、決勝日は40~50万人がサーキットに集まり、テレビ中継も500万人が見ると言われるほど人気の高いレースです。アメリカの国民的イベントと言ってもいいくらい。例としてF1日本GPをだすと、昨年は決勝日に9万人、一番人が入ったと言われている2006年でも20万弱だったと言われているので、その倍近く。比べ物にもなりません。
賞金もガッポリ
これだけ注目度が高いレース、スポンサーもたくさんつくので賞金もたくさんもらえるそうです。
ポールポジションでも数千万円、優勝すると数億円もらえたりします。
どんなマシンで走るの?
お次はマシンについて。
まずは外観
現在、2020年のシリーズで使われているマシンはこんなデザインをしています。
いかにも速そうなマシンです。
今年からドライバーを守るエアロスクリーンなるものが導入されています(ドライバーの目の前にある、フロントガラスみたいなやつ)。
1シンプルなエアロ
フロントやリアのウイングを見ると、とても小さいものがついているだけです。
実はインディカーには2種類のエアロがあり、この写真は高速のオーバル専用のエアロとなっています。オーバルコースでは最高速を伸ばすことが重要となるので、こんなに小さいエアロパーツしかついていないのです。
エンジンは2種類
現在のインディカーで採用されているエンジンは2種類あります。
- ホンダ
- シボレー
この2種類です。コースによって若干の有利不利はあるみたいです。
特殊なサス
インディ500のようなオーバルコースを使ったレースでは、左にしか曲がりません。そのため、マシンが勝手に左に曲がるような作りになっています。
一番わかりやすいのは、フロントとリアのサスペンションです。レーシングカーにはタイヤにキャンバー角というものがあります。キャンバー角を増やすと、ハの字になったりします。
インディカーではこれを利用しています。バイクが曲がるときのように、左右両側のタイヤを内側に傾けることで左に曲がるようになっています。
これはオーバルレースならではの特徴と言えます。
F1とインディカーを比べてみよう!
最後に、似ていて違う、F1とインディカーを比べてみます。
マシンの違い
まずはマシンの作り方について比べてみます。
F1では、各チームが1から独自にマシンを開発します。そのため、チームごとに全然違うデザインになっていたりします。
対してインディカーでは、エアロはワンメイクでエンジンは先ほど説明した二つのメーカーから選ぶことになります。そのため、カラーリングこそ違うものの、それを剥げば全部同じデザインになっています。
使うコースの違い
続いてコースの違いを説明します。
この記事の最初の方で、インディカーでは3種類のコースが使われると説明しました。
それに対してF1では、ロードコース(F1では常設サーキットと言うことが多い)とストリートコース(F1では市街地サーキットと...以下略)の2種類でレースが行われます。
スピードも全然違う
最後にレースのスピードを比べてみます。
インディカー、特にオーバルコースでは最高速をあげること、ドラッグを減らすことが課題となります。コーナーもずっと全開だったりするので、いかにスピードを出すかで勝敗が別れます(大雑把に言うと)。そのため、インディ500では最高速が380キロを超えることがあるほど直線スピードが速いです。
対してF1では、いかにコーナーを速く走るかが課題となります。そのため、多少のドラッグには目をつぶってダウンフォースをつけることもあります。つまりF1では、最高速はインディ500を走るマシンほどのスピードは出ません。
これに関しては非常にわかりやすいデータだあります。昨年、アメリカのテキサス州にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズでF1とインディカーの両レースが開催されました。開催時期は違うので簡単には比較できないところもありますが、それも考慮してタイムをみてみましょう。
※インディカーはインディ500とよりもダウンフォースが増える、もう一種類のエアロをつけています。
F1 → 1:32.029 (メルセデス/バルテリ・ボッタス)
IndyCar → 1:46.0177 (チーム・ペンスキー/ウィル・パワー)
このように、コーナーが多いロードコースでは圧倒的にF1の方が速いことがわかります。
つまり、マシンの目指すところが根本的に違うと言えるでしょう。
以上で、今回の記事を終わろうと思います。とても長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m
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